北海道美唄市の事後強盗事件における初回接見について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務札幌支部の弁護士が解説します。
【事例】
北海道美唄市の公園に行ったAさんは、ベンチでVさんが寝ているのを目にし、傍らにあったVさんの鞄をこっそり持ち去りました。
Aさんが公園を出ようとしたところ、目を覚ましたVさんが「それ、私の鞄ですよね。返してください」と声を掛けました。
そこで、Aさんはポケットに入っていたカッターナイフを振り回し、Vさんが怯んだ隙に逃走しました。
後日、Aさんは事後強盗罪の疑いで北海道美唄警察署に逮捕されたため、弁護士が初回接見を行いました。
(上記事例はフィクションです)
【事後強盗罪とは何か】
窃盗犯が、以下の目的で暴行または脅迫を加えた場合、事後強盗罪として強盗と同様に扱われる可能性があります。
①物が取り返されるのを防ぐ目的
②逮捕を免れる目的
③窃盗の証拠を隠滅する目的
強盗罪というのは、暴行または脅迫を手段とする財物の奪取を成立要件とします。
事後強盗罪が強盗と同様に扱われる理由は、一連の経過からして強盗罪に等しい危険性が認められるからだとされています。
上記事例では、AさんがVさんの鞄を持ち去る際、鞄が取り返されるのを防ぐ目的でカッターナイフを振り回していると考えられます。
このような行為は事後強盗罪に当たると考えられ、Aさんには強盗罪と同様5年以上の懲役が科されるおそれがあります。
【早期の初回接見の重要性】
事後強盗罪は重い罪なので、今後の弁護活動を見据えて逮捕後すぐに初回接見を行うべきです。
弁護士が早期に初回接見をすれば、逮捕されて不安に思っている本人に対し、被疑者の権利や今後の流れなどを伝えて早めに不安を解消することができます。
また、初回接見を通して弁護士が事件の詳細を把握することで、周囲の者に状況を伝えるとともに、すぐに示談交渉などの弁護活動に着手することができます。
迅速な初回接見は、早期の身柄解放や刑の減軽などに直結すると言っても過言ではありません。
逮捕の知らせを耳にしたら、すぐに弁護士に初回接見を依頼しましょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部では、刑事事件専門の弁護士が迅速に初回接見を行い、事件の内容に応じた最適な弁護活動の筋道を立てます。
ご家族などが事後強盗罪の疑いで逮捕されたら、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部にご相談ください。
(北海道美唄警察署 初回接見費用:42,360円)