北海道岩見沢市の横領事件における示談について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務札幌支部の弁護士が解説します。
【事例】
北海道岩見沢市在住のAさんは、海外旅行に出掛ける隣人のVさんから犬を預かった際、その犬を勝手にペットショップに売ってしまいました。
海外旅行から帰ったVさんは、Aさんがペットを売ってしまったことを知り、北海道岩見沢警察署に相談に行きました。
Aさんは、なんとか不起訴にできないかと思い、弁護士に示談を依頼することにしました。
(上記事例はフィクションです)
【横領罪について】
自己の「占有」する他人の物を「横領」した場合、横領罪が成立する可能性があります。
簡単に言えば、「占有」は物に対する支配を、「横領」は売却や譲渡といった、委託者(物の支配をさせた人)以外の者には許されない処分行為を指します。
上記事例では、AさんがVさんから預かった犬をペットショップで売却しています。
こうしたケースは横領罪に当たる典型例と言え、Aさんには5年以下の懲役が科されるおそれがあります。
ちなみに、所持などの物理的な支配のみでは「占有」に当たらないことがあり、その場合は横領罪ではなく窃盗罪となる余地があります。
また、仕事などの業務中に横領を行うと、業務上横領罪として刑が10年以下の懲役となる可能性も出てきます。
【示談による不起訴の可能性】
横領罪は法定刑が懲役のみとなっているため、いわゆる略式手続で裁判に伴う負担を回避するということができません。
そのため、もし裁判となるのを防ぐのであれば、不起訴を獲得して事件を早期に終了させるのが得策です。
横領事件で不起訴を目指すなら、やはり被害者との示談が弁護活動の要となります。
ただ、もともとあった信頼関係に背く側面があることから、横領事件というのは往々にして信頼関係の崩壊を生じているものです。
こうした性質を持つ横領事件では、示談交渉を弁護士に任せることをおすすめします。
下手に本人が示談交渉をすれば、交渉が決裂し、不起訴の可能性が潰えてしまうという事態になりかねません。
不起訴の可能性を少しでも高めるなら、ぜひ弁護士に示談を依頼しましょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部の弁護士は、これまでに様々な事件で示談を締結し、不起訴を獲得した実績があります。
横領罪を疑われたら、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部にご相談ください。
(初回の法律相談は無料です)