北海道岩内郡の名誉毀損事件における不起訴について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務札幌支部の弁護士が解説します。
【事例】
北海道岩内郡在住のAさんは、隣の家に住むVさんとどうも馬が合わず、常々Vさんと顔を合わせたくないと思っていました。
ある日、Aさん宅の近くで殺人事件が起こったため、Aさんは「犯人はV」と書いたビラを夜中に貼って回りました。
翌日、ビラを目にして強い憤りを感じたVさんは、名誉毀損罪だとして北海道岩内警察署に被害届を出しました。
そのことを知ったAさんは、大変なことをしたと思い、不起訴にしてほしいと弁護士に相談することにしました。
(上記事例はフィクションです)
【名誉毀損罪について】
公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した場合、その事実の有無にかかわらず名誉毀損罪が成立する可能性があります。
名誉毀損罪における「名誉」の「毀損」は、人の社会的評価を低下させるおそれのある行為を言います。
上記事例で問題となっているのは殺人事件の犯人という事実ですが、このような事実の摘示も名誉毀損罪に当たると考えられます。
ただし、その事実が①公共の利害に関する②真実であって、③摘示の目的が専ら公益を図ることにあったと認められれば、名誉毀損罪の成立は否定されます。
典型例としては、政治家が起こした汚職事件の公表が挙げられます。
【不起訴を実現するためには】
名誉毀損罪を犯した場合に不起訴を獲得するには、被害者の処罰感情の薄まりを示すことが不可欠と言っても過言ではありません。
ですが、自己の名誉を毀損された被害者というのは、加害者に対して強い怒りを覚えるのが通常です。
そのため、下手に刺激をすれば却って処罰感情が強まり、不起訴が実現しないという事態に陥ってしまいます。
こうした事件で不起訴の可能性を高めるには、被害者との示談交渉などを弁護士に任せるのが得策です。
弁護士には、①不起訴を実現するためのポイントを把握している、②不起訴を得るうえで重要となる示談交渉の術を身につけているといった強みがあります。
弁護士の力があれば不起訴の可能性が高まることは多々あるので、不安であればぜひ弁護士を活用してみてください。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部の弁護士は、豊富な刑事事件の経験を武器に、不起訴を獲得するうえで最適な弁護活動を行います。
名誉毀損罪を疑われて不起訴を目指すなら、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部にご相談ください。
(初回の法律相談は無料です)