北海道滝川市内で未成年者にお酒を提供したという事例について弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部が検討

北海道滝川市内で未成年者にお酒を提供したという事例について弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部が検討

北海道滝川市にて飲食店経営者の方が未成年者にお酒を提供してしまったという報道事例について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部が検討します。

【事例】

バーで中学生を含む未成年3人へにスパークリングワインを提供していたとして、オーナーの男が逮捕されました。
風営法違反の疑いで逮捕されたのは、北海道●●市に住む飲食店経営の36歳の男です。
男は1月30日夜、自身が経営する滝川市内のバーで、いずれも●●に住む当時18歳の男子高校生2人と15歳の女子中学生に酒を提供した疑いがもたれています。
警察によりますと3人は客としてバーを訪れていて、男は3人へ「スパークリングワイン」のボトル1本を提供していました。
その後、当時店に居合わせた別の客から「未成年に酒を提供しているのではないか」などと警察に情報提供が寄せられ捜査が続いていました。
調べに男は「未成年だとは知らなかった」などと容疑を否認しています。
これまでにも中高生3人は数回バーを訪れていて、警察は男の余罪などを今後調べることにしています。

「未成年とは知らなかった」中高生3人に『スパークリングワイン』提供…36歳のバーのオーナーの男を逮捕 居合わせた客の情報提供で発覚 北海道滝川市 UHB北海道文化放送 4/18(木)7:15配信 一部弊所にてマスキング>

【未成年者にお酒を提供させる行為】

ご承知のとおり、飲酒行為にはリスクも伴い、とりわけ未成年者はその影響が大きいことから、年齢を以て一律で禁止しています。
制限される年齢は国や州によって異なりますが、我が国では、「二十歳未満ノ者ノ飲酒ノ禁止ニ関スル法律」により、20歳未満の飲酒が禁止されていて(法1条1項)、営業者(飲食店やコンビニエンスストアなど)が未成年者が飲むためのお酒を販売・提供することを禁止しています(法1条3項)。
お酒を飲んだ未成年者に対しては、刑事罰は科せられませんが保護や指導の対象となります。
お酒を提供した営業者に対しては、「50万円以下の罰金に処す」ると定められています(法3条1項)。

また、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下、風俗営業法)では、
・客を接待(横に座る等)して客に遊ばせたり飲食させたりするキャバレーなど
・室内を暗くして飲食させる喫茶店やバーなど
・室内を見通せない個室などの状態で営業する個室居酒屋など
・麻雀やパチンコ等
・ゲームセンター等
を風俗営業店と定めています。
そして、それらの店で未成年者にお酒を提供した場合、以下の規定が問題となります。

風俗営業法22条1項 風俗営業を営む者は、次に掲げる行為をしてはならない。
 6号 営業所で二十歳未満の者に酒類又はたばこを提供すること。
風俗営業法50条1項 次の各号のいずれかに該当する者は、1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
 4号 第22条第1項第3号の規定又は同項第4号から第6号まで…の規定に違反した者

今回の報道事例については、まず場所が「滝川市内のバー」と報道されていることから、室内を暗くして飲食させる風俗営業店であったことが伺えます。
次に、今回の事件は「当時18歳の男子高校生2人と15歳の女子中学生」にお酒を提供したとされていることから、風俗営業法違反で捜査されているものだと考えられます。

【風俗営業法違反(未成年者にお酒を提供した場合)での弁護活動】

今回の報道事例で、逮捕された男性は「未成年だとは知らなかった」と供述しているようです。
我が国の刑事司法は故意犯処罰が原則であることから、相手方が未成年者であるという認識を持ち乍らお酒を提供した場合でなければ、風俗営業法違反には該当しません。
但し、この認識は「未成年者かもしれない」程度の認識でも足りるとされているため、逮捕された方がどのような認識でお酒を提供したのかが問題となります。
報道では「これまでにも中高生3人は数回バーを訪れてい」たとされているため、今回の身ならずそれまでのやり取りなどを通じて中高生らが未成年者であることを認識できるようなやり取りがなかったか、徹底的に追及されると考えられます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
当事務所の弁護士は、これまでに数多くの否認事件で弁護活動を行ってきました。
逮捕され否認している場合、取調べの対応は極めて重要な弁護活動の一つであり、弁護士には早急且つ複数回の接見が必要不可欠です。
北海道滝川市などで、家族が未成年者にお酒を提供した嫌疑で風俗営業法違反により逮捕されてしまい、否認している場合、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部にご相談ください。

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