飲酒運転で追突事故を起こし、被害者に軽い怪我を起こした事例について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。
事例
北海道函館市に住むAは、友人の家で飲酒した後、アルコールが抜けないまま自動車を運転して帰る途中、前方で止まっていたVの軽自動車に追突し、Vに全治2週間の怪我を負わせました。函館中央警察署の警察員から取調べを受けました。
(フィクションです)
飲酒運転について(続き)
さらに、自己の運転により、他人を怪我させた場合は、過失運転致死傷罪か、危険運転致死傷罪が成立する可能性があります。
過失運転致死傷罪(自動車運転過失致死傷罪)は、自動車を運転する際に必要な注意を怠って、他人を死傷させる犯罪です。
刑事罰は7年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金となっています。
被害者のケガが軽い場合、情状によっては起訴猶予が得られる可能性があります。
他方の危険運転致死傷罪とは、アルコールによって正常な運転ができない状態で自動車を運転するなど、危険な自動車運転によって他人を死傷させる犯罪です。
刑事罰は、相手を負傷させた場合で15年以下の懲役、死亡させた場合だと1年以上の有期懲役(最長20年)となっています。
罰金刑は定められていないため、起訴されると公開裁判が開かれます。
今回の事例で、Aのアルコール検出量によっては、まず酒気帯び運転か、酒酔い運転の罪が成立する可能性があります。
さらに、Vを怪我させている為、過失運転致死傷罪が成立する可能性がありますし、アルコールの影響の程度等によってはより重い危険運転致死傷罪が成立する可能性があります。
弁護活動
相手の怪我の度合いが比較的軽く、アルコールの影響もそれほど見られなかった場合は、罰金刑で済んだり、執行猶予などが付いたりするかもしれません。
懲役刑になるような場合でも、被害者との示談が成立させることができた場合等は、執行猶予が付く可能性や、減刑の可能性を増やすことができるでしょう。
被害者やその家族が加害者と直接面会してくれなくても、弁護士であれば被害者と示談交渉することができる場合もあります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部は、刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
ご本人やご家族が飲酒運転で警察に逮捕されてしまったときは、なるべく早い段階で弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部までご連絡ください。
逮捕され身柄が拘束されている場合には、最短当日に弁護士を警察署まで派遣する「初回接見サービス」(有料)をご提供しています。
まずは、24時間365日受付中の弊所フリーダイヤル(0120-631-881)までご相談ください。