北海道苫前郡の殺人未遂事件における情状弁護について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務札幌支部の弁護士が解説します。
【事例】
北海道苫前郡在住のAさんは、夫であるVさんからの激しいDVに耐え兼ね、劇薬を用いたVさんの殺害を計画しました。
Aさんは計画を実行しましたが、劇薬の摂取後苦しんでいるVさんを見て後悔の念に駆られ、110番と119番に通報しました。
結局Vさんは一命をとりとめ、Aさんは殺人未遂罪の疑いで北海道羽幌警察署に逮捕されました。
Aさんと接見した弁護士は、情状弁護活動を行い、刑罰の減軽を狙うことにしました。
(上記事例はフィクションです)
【殺人未遂罪と未遂の類型】
殺人未遂罪は、殺人に着手したものの、人の死亡という結果が生じなかった場合に成立する罪です。
殺人罪が未遂となる原因には、実に様々なものが考えられます。
上記事例のような毒薬を用いたケースでは、たとえば以下のような原因から人の死亡という結果が発生しないケースが考えられます。
①そもそも毒薬とされる薬物に毒性がなかった
②毒薬が致死量に至っていなかった、
③毒薬が致死量には至っていたものの、何らかの手段で死亡を阻止した
これらの違いは、殺人未遂罪の成否および刑罰の範囲(量刑)に深く関わってきます。
もし実際の原因と捜査機関の考えとが食い違っていれば、時には自身に有利な事情となるよう弁護士に争ってもらう必要もあるでしょう。
【弁護士による情状弁護】
日本の刑事事件は、その大半が自身の犯行を認めている自白事件です。
自白事件における弁護士の役割として大きなものの1つに、裁判で被告人に有利な事情を主張し、刑の減軽を目指すという情状弁護が挙げられます。
裁判では、法廷の場に出された証拠が全ての判断の基礎となります。
そのため、被告人に有利な事情の存在を裁判官に認めさせるには、その事情を裏づける証拠を裁判で提出しなければなりません。
情状弁護を効果的に行うためには、事前に証拠となる物を取捨選択し、選んだものを適切な形式で証拠にしておく必要があります。
こうした証拠の作成を含む情状弁護は、やはり法律の専門家である弁護士に依頼すべきです。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部の弁護士は、刑事事件のプロとして、殺人未遂罪を犯してしまった方の情状弁護も的確に行います。
殺人未遂罪を疑われて逮捕されたら、情状弁護を含めて弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部にご相談ください。
(北海道羽幌警察署 初回接見費用:0120-631-881にお問い合わせください)