北海道室蘭市の刑事事件で弁護士が示談 未成年者誘拐罪で逮捕なら

北海道室蘭市の未成年者誘拐事件における示談について、弁護士法人あいち刑事総合法律事務札幌支部の弁護士が解説します。

【事例】

Aさんは、北海道室蘭市の路上で、小学生のVさんに対して「お母さんが事故に遭って病院にいるから一緒に行こう」と言い車に乗せました。
しかし、Aさんの発言は全くの偽りであり、そのことに気づかないまま、VさんはAさんの自宅へ連れて行かれました。
翌日Aさんは北海道室蘭警察署未成年者誘拐罪の容疑で逮捕され、Aさんの弁護士示談を試みることにしました。
(上記事例はフィクションです)

【未成年者誘拐罪について】

未成年者を略取し、または誘拐した者は、未成年者誘拐罪となり、3か月以上7年以下の懲役に処せられます。
略取および誘拐は、いずれも未成年者を連れ去る行為であり、前者は暴行や脅迫を、後者は欺罔(欺くこと)や誘惑を手段とします。
未成年者が行為者または第三者の実力支配内に移った時点で、未成年者略取罪および未成年者誘拐罪は既遂となります。

上記事例では、Aさんが未成年者であるVさんを欺いて自己の車に乗せています。
Aさんの言動は欺罔と言え、Vさんを車中に招き入れたことで実力支配内に収めていると言えるため、未成年誘拐罪が成立すると考えられるでしょう。

【未成年者を被害者とする刑事事件における示談】

示談とは、謝罪や被害弁償などにより、当事者間で事件が解決したことを示す合意を指します。
示談の内容は様々ですが、交渉次第では被害届の取り下げや処罰を望まない意思の表示が合意されることもあります。
検察官による起訴不起訴の判断、裁判官による量刑の判断という重要な局面でも、示談の有無とその内容が当然考慮されます。
そのため、被害者と示談を締結するための示談交渉は決して欠かすことのできない弁護活動と言えます。

未成年者誘拐事件のような未成年者、特に幼年の者を被害者とする刑事事件では、被害者本人の代わりに両親と示談を行うのが通常です。
未成年者が刑事事件の重大性や示談の内容などを理解するのは難しいうえ、未成年者を観護する両親も当事者に等しい地位にあることもその理由の1つです。
一般的に未成年者を狙った犯罪は悪質とされ、両親としても処罰感情は激しいため、示談は困難を伴うかもしれません。
弁護士としては、示談の重要性に鑑みて粘り強く示談交渉を行うことが求められます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部では、未成年者誘拐罪にも対応した刑事事件専門弁護士が所属しております。
ご家族が未成年者誘拐罪逮捕されたら、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部の弁護士にご相談ください。
北海道室蘭警察署 初回接見費用のお問い合わせ:0120-631-881

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