北海道札幌市西区の通貨偽造事件における刑の減軽について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務札幌支部の弁護士が解説します。
【事例】
Aさんは、自宅のプリンターを用いて白紙に1万円札の表面と裏面を印刷し、それを裁断して本物の1万円札に限りなく近い偽札を作成しました。
そして、このうち1枚を北海道札幌市西区にあるコンビニVで使用しました。
ところが、それから少ししてVの店長が偽札であることを見抜き、Aさんは通貨偽造・同行使罪の疑いで北海道西警察署に逮捕されました。
その後Aさんは起訴されましたが、裁判において弁護士による示談が奏功し刑の減軽がなされました。
(上記事例はフィクションです)
【通貨偽造について】
通貨偽造罪は、買い物などに利用する目的でお金を偽造した場合に成立する可能性のある罪です。
「偽造」とは権限のない者による作成を指しますが、作成されるものが一般人から見て真正な通貨と見間違えるような見た目である必要があります。
上記事例のAさんの行為は「偽造」に当たると考えられるため、Aさんは通貨偽造罪に問われて無期または3年以上の懲役が科されるおそれがあります。
更に、実際に偽造通貨を用いると偽造通貨行使罪し、通貨偽造罪と合わせて重い刑が科される可能性が高まります。
【示談による刑の減軽】
通貨偽造罪および偽造通貨行使罪は、経済社会に悪影響を与える点で社会的法益に対する罪の一つと考えられています。
そのため、一般的に示談の効果が暴力事件や財産事件ほど高くはありません。
とはいえ、通貨偽造罪とともに偽造通貨行使罪に問われるケースでは、示談が刑の減軽に結び付く余地があります。
偽造通貨が使われたことで受けた経済的損失が示談により補填され、そのことが被告人に有利な事情となりうるからです。
そういう意味で、通貨偽造事件においても示談は決して無駄ではありません
通貨偽造罪の刑自体はかなり重いものですが、示談を上手く行えば、刑の減軽だけでなく執行猶予の可能性も出てきます。
示談交渉は弁護士の専門分野なので、刑の減軽を目指すなら弁護士に依頼するとよいでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部では、示談の経験豊富な弁護士が、刑の減軽を目指して迅速かつ適切な示談交渉を行います。
ご家族などが通貨偽造罪・同行使罪の疑いで逮捕されたら、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部にご相談ください。
(北海道西警察署 初回接見費用:36,500円)