北海道夕張市の恐喝事件における少年院回避について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務札幌支部の弁護士が解説します。
【事例】
中学3年生のAさんは、友人らと共に北海道夕張市内の各地でカツアゲを繰り返していました。
Aさんには両親がいましたが、仕事が多忙なのを理由にあまりAさんのことを気にかけていませんでした。
Aさんは恐喝罪で逮捕され、北海道栗山警察署夕張警察庁舎に留置されることとなりました。
そして、事件が家庭裁判所に送致されると同時に観護措置がとられました。
Aさんの付添人となった弁護士は、Aさんの家庭環境に問題があると認識し、少年院を回避すべく要保護性に関する主張を中心に行うことにしました。。
(上記事例はフィクションです)
【恐喝罪について】
恐喝罪は、暴行または脅迫を手段として、相手方から財物の交付を受けた場合に成立します。
恐喝罪における「暴行または脅迫」とは、相手方の反抗を抑圧するに至らない程度のものとされています。
目安となる考慮要素としては、凶器の有無、言動の内容、暴行または脅迫のしつこさなどが挙げられます。
上記事例では、Aさんが友人らと共にカツアゲを行っています。
カツアゲは相手方を脅したりして金銭を搾取する行為であるため、恐喝罪が成立する可能性があります。
【家庭環境の改善による少年事件の解決】
少年事件においては、少年の健全な育成を目指すことから「要保護性」という言葉がキーワードになります。
要保護性とは、文字どおり少年の保護が必要かどうかという基準です。
仮に要保護性が高いと判断されれば、少年は保護処分を受けることになり、例えば少年院などで生活することになります。
要保護性について検討する場合、家庭環境がどのようなものかという視点は欠かすことができません。
両親をはじめとする家族は、少年が健やかに成長するうえで大きな影響を受ける存在です。
そのため、少年の要保護性の有無を判断するにあたっては、家族との関わりや家族の指導といった要素が重要視されるのです。
少年院を回避するのであれば、家庭環境をきちんと整備し、そのことを弁護士が主張していくことが大切になります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部では、刑事事件・少年事件専門の弁護士が一つ一つの少年事件と真摯に向き合います。
お子さんが恐喝罪で逮捕され、少年院回避を目指すなら、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部にご相談ください。
(北海道栗山警察署 夕張警察庁舎 初回接見費用:フリーダイヤルにてご案内いたします)