酒気帯び運転で人身事故を起こし、ひき逃げ

今回は、酒気帯び運転で人身事故を起こし、事故現場から逃亡した後、逮捕されてしまった場合の弁護活動について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部の弁護士が解説いたします。

~ケース~

北海道小樽市に住むAさんは、酒気を帯びた状態で自動車を運転中、横断歩道上のVに衝突し、傷害を負わせてしまいました。
後に、Vが重い後遺障害を負ったことが判明しています。
事故直後、Aさんは動かなくなったVを見て怖くなってしまい、その場から逃亡しました。

数時間後、Aさんの自宅に札幌方面小樽警察署の警察官が現れ、車が調べられた結果、警察はAさんが犯人であると断定しました。
Aさんを警察署に任意同行し、取調べを行ったところ、上記事故を起こしてその場を立ち去ったことを認めたので、Aさんは道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)及び過失運転致傷の疑いで逮捕されてしまいました。(フィクションです)

~Aさんに成立しうる罪~

(酒気帯び運転について)
酒気帯び運転とは、身体に政令で定める程度以上にアルコールを保有する状態で、車両等(軽車両は除かれます)を運転する犯罪です(道路交通法第117条の2の2第3号・65条1項)。
法定刑は、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となっています。

「政令で定める程度」は、道路交通法施行令第44条の3によると、「血液一ミリリットルにつき〇・三ミリグラム又は呼気一リットルにつき〇・一五ミリグラム」とされています。

(ひき逃げ)
ひき逃げ(轢き逃げ)とは、自動車やバイクなどの運転中に人身事故・死亡事故を起こした場合に、負傷者の救護義務や危険防止措置義務を怠って事故現場から離れることで成立する犯罪です(道路交通法第117条1項及び2項・72条1項前段)。
人の死傷が当該運転者の運転に起因するものであるときは、10年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。

(過失運転致傷)
自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を傷害する犯罪です。
法定刑は7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金となっています(自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律第5条)。
ただし、その傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができるとされています。
また、アルコールの影響により正常な運転が困難な状態で運転していたとされると、より重い危険運転致傷罪となり、1年以上の有期懲役(20年以下)を科されます。

~今後Aさんはどうなるか?~

(ひき逃げ事件の捜査)
Aさんは事故現場を立ち去ったものの、警察の捜査によって逮捕されてしまいました。
現在では、多くの場所に監視カメラが設置されており、また、監視カメラの映像以外にもAさんを追跡する方法は存在します。
逃亡して数時間後に取り調べられたのであれば、呼気検査をしてアルコールが検出されれば、飲酒運転と認められます。

酒気帯び運転の罪、過失運転致傷罪に加えて、ひき逃げの罪(救護義務違反、危険防止措置義務違反)がつくことにより、最終的な処分が極めて重いものになる可能性が高まります。
また、ひき逃げ事件の検挙率も極めて高いです。
逃げ切れると考えて事故現場を立ち去ることは絶対に止めるべきであると考えられます。

(今後はどうするべきか?)
ケースの事件は、比較的悪質な部類の人身事故といえます。
長期間勾留され、外に出られない可能性も十分あります。
早期に弁護士を依頼し、弁護活動に着手してもらうことをおすすめします。

また、起訴される可能性もかなり高いと思われます。
起訴された場合には、実刑判決を回避し、執行猶予付き判決を獲得することが主目標になると思われます。

起訴後の弁護活動として、
①被害者に対して、真摯な謝罪と賠償を行うこと(示談を成立させる)
②自家用車を放棄し、二度と運転しないことを誓うこと
③Aさんを監督する身元引受人を用意し、法廷で証言してもらうこと
④Aさんがアルコール依存症であれば、その治療を受けること
が考えられます。

有利に事件を解決するためには、早期に弁護士を依頼することが大切です。
一刻も早く弁護士の接見を受け、今後の対策を検討する必要があると思われます。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部は、刑事事件・少年事件を専門とする法律事務所です。
ご家族が飲酒運転中に人身事故を起こし、ひき逃げをした疑いで逮捕されてしまった方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部にご相談ください。

 

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