【北海道三笠市の痴漢事件】逃走のリスクを刑事事件に強い弁護士が解説

北海道三笠市の痴漢事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務札幌支部の弁護士が解説します。

【事例】

北海道三笠市を走る電車内で痴漢したとして、会社員Aは、駅の駅長室で駅員から事情を聞かれました。
駅員が北海道岩見沢警察署三笠警察庁舎に通報したことを知ったAは駅長室から逃走し、軌道内の鉄柱にしがみつき隠れようとしました。
(6月2日、JR総武線幕張本郷駅で起こった事件を参考にしたフィクションです。)

1 痴漢事件

痴漢は各都道府県の迷惑防止条例で禁止されている行為で、痴漢の法定刑は「6月以下の懲役又は50万円以下の罰金」です。
痴漢で捕まっても、初犯であれば、被害者との示談がなくても略式罰金になる場合がほとんどで、起訴された場合でも、実刑判決になる可能性は非常に低い犯罪です。

2 逃げることのリスク

痴漢事件を疑われて逃げることには、非常に大きなリスクが伴います。
ここで、過去に実際に起こった事件を参考に、痴漢を疑われて逃走した場合のリスクについて解説します。

①別の罪に問われる
痴漢を疑われて逃走するだけでは何の罪にもなりませんが、その逃走方法によっては、痴漢以外の罪に問われる可能性があります。
例えば、線路内を逃走した場合は、往来危険罪や過失往来危険罪、鉄道営業法違反に抵触するおそれがあります。
また、逃走した事によって電車の運行に影響が出れば威力業務妨害罪にも問われる可能性があります。
今回の事件の参考となった、JR幕張本郷駅の事件では、逃走した男性は建造物侵入罪で現行犯逮捕されています。

②逃げ切れる可能性は低い
最近の駅舎には、いたる所に防犯カメラが設置されており、ICカードから改札機の通過履歴も管理されています。
そのため逃げ切れる可能性は低く、後から発見されると「逃走のおそれがある」として逮捕されてしまいます。

③無実を証明するのが困難になる
世間では、「痴漢していないから逃げた」ではなく「痴漢したから逃げた」と評価されてしまいます。
逃げた後に無実を主張しても、弁解に信憑性がなく信用してもらえない可能性が高いです。

このように、痴漢を疑われて逃げるのには大きなリスクをともないます。
北海道痴漢事件でお困りの方、痴漢を疑われて逃走してしまった方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所札幌支部の刑事事件に強い弁護士にご相談ください。
北海道岩見沢警察署三笠警察庁舎の初回接見費用:0120-631-881へお問い合わせください

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